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読書や新聞を読むことが学力向上に効果的


「成績は保護者の年収や学歴も影響」文科省分析

小学6年と中学3年を対象に昨年4月に実施した全国学力テストで、世帯収入や保護者の学歴が高いほど成績が良いことが文部科学省の分析で分かった。また、読書や新聞を読むことが学力向上に効果的であることも示された。家庭の状況に起因する子供の学力格差の存在は教育界では指摘されてきたが、全国規模の調査結果を基に数値として裏付けられたのは初めてという。

調査はお茶の水女子大(東京)に委託し、抽出校の保護者約4万人へのアンケートと学力テストの結果の関係を調べた。

家庭の年収では、小学6年の算数B(応用)で「200万円未満」の平均正答率が45.7%だったのに対し、「1500万円以上」は71.5%で約26ポイントの差があった。また、塾など学校外の教育費支出が高いほど学力も高い傾向だった。

保護者の教育への関与・意識との関係をみると、読書活動(本や新聞を読むことを推奨)▽生活習慣(規則正しい生活)▽コミュニケーション(学校での出来事を聞く)−−などが学力向上に好影響を及ぼしていた。

一方、家庭の状況が不利であっても学力が上位4分の1に入る児童生徒の特徴を調べたところ、保護者が教育に熱心であることが判明。経済的に不利な環境でも、家庭での学習時間が長ければ学力向上に効果があった。

家庭背景による学力格差の影響が比較的少ない学校7校を抽出して調べたところ、家庭学習の指導▽校長など管理職のリーダーシップ▽少人数指導や少人数学級−−などの特徴があった。

調査に当たった耳塚寛明・お茶の水女子大副学長は「学力格差を解消するには教育施策で取り組むことも重要だが、社会問題の性質もある。雇用問題など格差縮小対策が重要だ」と話している。

 

【不利な家庭環境でも学力上位の児童生徒の特徴】

▽規則正しい生活習慣(朝食を毎日食べている。毎日ほぼ同じ時刻に就寝・起床)

読書活動(親が本や新聞を読むようすすめている。小さい頃に絵本の読み聞かせをしている)

コミュニケーション(親子で勉強や成績の会話をする)

▽保護者自身の行動(授業参観、運動会など学校行事に参加)

▽学習習慣(家で自ら計画を立てて勉強し、宿題をする)

▽学校での学習指導(自分の考えを発表する機会がある

【平成26年3月29日の毎日新聞より】(青字はK’sセミナーにて青字に)

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