活躍できたと思える一年
セミナーで鍛えられているおかげで、この一年、自分でも活躍できたと思える一年だった。
学校では、ぼくの声の大きさやハキハキした話し方が評価され、放送委員に選ばれた。人前で話すことは、セミナーでたくさん経験しているので、学校でも落ち着いてできている。セミナーでの日頃の練習の成果が発揮できて、ぼくとしてもとてもうれしい。
また、国語の授業で、百人一首と古文を暗唱してくるようにと、課題を出された時、みんなは「そんなの無理だよ!」と、ぼう然としていたけれど、ぼくだけは「やったぁ!」と喜んだ。セミナーでは、もっと長い古文を当たり前のように暗唱していたので、それに比べたら、どうってことないと思えたからだ。
四年生から入れる「国語養成、読解講座」に、ぼくは五年生から入ったので、みんなについていこうと、とにかくがんばった。おかげでかなり国語力がついたと自分でも驚いている。難しいと言われている敬語の問題などもしっかりと理解できた。ことわざや慣用句など、言葉をたくさん覚えただけでなく、その語源まで知ることができて、理解が深まった。
セミナーに入ってぼくが変わったことはたくさんある。本が大好きになったこと。苦手だった国語も大好きになったこと。大勢の人の前で堂々と発表できるようになったこと。そして、何といっても作文が得意になったことだ。今回、作文コンクールで「最優秀賞」に選ばれたことは、ぼくにとっても最大の出来事だ。表彰式のステージに立てたことが、今でも夢のように思える。ぼくが選んだ課題図書「ネバーギブアップ」。このタイトル通り、ぼくの心の中にもこの精神が確実に育っている。
先生はとても厳しい。みんなそう思っている。でも、そのおかげでぼくはここまで成長できたと思っている。勉強だけでなく、何事もあきらめないという強い心も、育ててもらえたから。